夜のグランドセントラル

壮麗なるグランドセントラルの駅の夜景。パーク街の中にどーんと鎮座している。 駅というより美術館、ひよっとしたら宮殿なのかと思える建物だ。 東西方向は４２丁目。フォーティセカンドと言ってほしい。ミッドタウンの中心 である。ＪＦＫやラガーディアなどへの空港バスの発着点でもある。

駅の向こうにそびえるのは、かつてはパンナムビル、今はメットライフビル。 片や石の建物、片やガラスの外観。２つのビルは一体となっている。 東側のグランド・ハイアットも一体化している。パーク街の道路はここで中２階を 取り巻くように貫通している。複雑な立体都市でもある。

後ろはパンナムビル

時計のある中央案内所

グランド・セントラルのホール。大きな荘厳なホールだ。これは全米１の駅内 ホールだ。時計があるのは総合案内所。控えめな光が壁を照らし、人々の靴音や話し声が、重低音で響き渡る。時に一人のヴァイオリニストのコンサート会場ともなる。ホールを見上げてじっとたたずむ人も多い。感動のある駅だ。

大理石の壁の照明が美しい切符売場。ここからシカゴやサンフランシスコへ 旅立つと思うとわくわくしてくる。ところが、ここは旅立ちにふさわしい駅だなと思ってしまう と間違い。長距離列車は３４丁目のペンシルヴニア駅から出る。ここは主として北方面への郊外鉄道などの通勤電車の駅なのだ。

旅情を誘う切符売場

有名なる牡蠣の店

地下には牡蠣のおいしい店がある。アーチを描く天井の下で、ボストンから 直送されてくるオイスターやチェリーストーンをいただく。熱々のクラムチャウダー もおいしい。最近、一段とグルメ度の高くなったニューヨークで、駅構内の地下に にできた食料品フロアが評判である。そこにはお寿司コーナーもある。

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